今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「あんぱん」（総合、月～土曜午前8時ほか）の第49回が6月5日に放送され、出征を控えた嵩（北村匠海さん）に、母・登美子（松嶋菜々子さん）が厳しい言葉を投げかける場面に、視聴者が反応した。

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　第49回では、のぶ（今田さん）は、兄に赤紙が届き不安がる生徒に勇ましい言葉をかける。しかし、次郎（中島歩さん）の言葉が引っかかり心の中は震えていた。そして嵩にも、とうとう赤紙が届く。出征前に恩師の座間（山寺宏一さん）に会いに行った嵩は、その後、銀座のカフェで登美子を含めた3人で会うことになった。

　「軍隊で……やっていけるかな」と不安を口にする嵩に、登美子は「そんなの無理に決まってるでしょ。子どもの頃から気が弱くて、虫も殺せない嵩が、戦争なんて無理に決まってるでしょ。体力も根性もないし、忍耐力だってないし、戦場に行ったら、足が震えて一歩も前に進めないでしょ？」と言い放つ。

　嵩が「もっと他に言うことないの？」と返すと、登美子は「武運長久をお祈り申し上げますとでも、言ってほしかった？」「母親だから分かるのよ。あなたみたいなのが一番兵隊に向いてないって」と断言。

　嵩が「それが、これから祖国の役に立とうとする息子に言うこと？」「母さんはいつもそうだ。自分のことばっかり。言いたいこと言ってそれで終わりだ。あとは先生と2人で話すから」と突き放すと、登美子は「ごきげんよう」とその場を立ち去った。嵩は「母はいつもああなんです。自分勝手っていうか、息子を傷付ける天才っていうか……」と話し、座間に謝罪した。

　SNSでは「めっちゃボロクソに言うけど、とにかく生きててほしいゆえなんだよね」「ダメ出し笑うw」「『生きて帰って来て』の裏返しだと思うよ」「最大級の嵩への愛を感じ取れた」「今回は正論」といった声が上がっていた。

最新の人物相関図が公開　故人だけじゃない“消えた名前”　新キャラは8人

　新たな人物相関図がドラマの公式サイトなどで公開された。6月9日に始まる第11週「軍隊は大きらい、だけど」からの相関図で、新たなキャラクター8人が加わった。

　新キャラの顔ぶれは、奥野瑛太さん演じる神野万蔵、板橋駿谷さん演じる馬場力、萩原亮介さん演じる甲田鉄、櫻井健人さん演じる今野康太、日高由起刀さん演じる目黒新、薄平広樹さん演じる加畑安雄、田中俊介さん演じる粕谷将暉、横田栄司さん演じる島仙吉。いずれも柳井嵩（北村匠海さん）が所属する小倉連隊の面々で、ソロショットも公開された。

「あんぱん」登場人物紹介

朝田のぶ（今田美桜）

柳井嵩（北村匠海）

朝田羽多子（江口のりこ）

朝田蘭子（河合優実）

朝田メイコ（原菜乃華）

朝田釜次（吉田鋼太郎）

朝田くら（浅田美代子）

屋村草吉（阿部サダヲ）

柳井登美子（松嶋菜々子）

柳井千尋（中沢元紀）

宇戸しん（瞳水ひまり）

辛島健太郎（高橋文哉）

座間晴斗（山寺宏一）

若松次郎（中島歩）

若松節子（神野三鈴）

八木信之介（妻夫木聡）

神野万蔵（奥野瑛太）

馬場力（板橋駿谷）

甲田鉄（萩原亮介）

今野康太（櫻井健人）

目黒新（日高由起刀）

加畑安雄（薄平広樹）

粕谷将暉（田中俊介）

島仙吉（横田栄司）

「あんぱん」とは

　「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん（1919年～2013年）と、暢さん（1918年～1993年）夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。