解説:ついに発表「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」第2部 タイトルの「キルケーの魔女」とは?

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のΞガンダムのプラモデル「HG 1/144 Ξガンダム」
1 / 1
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のΞガンダムのプラモデル「HG 1/144 Ξガンダム」

 人気アニメ「ガンダム」シリーズの劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(村瀬修功監督)の第2部のタイトルが「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」となり、今冬に公開されると発表され、話題になっている。第2部は「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ『サン オブ ブライト』(仮題)」というタイトルが2021年9月に発表されたが、その後は新たな情報が発表されていなかった。約4年ぶりの新情報がついに発表され、タイトルと公開時期が明らかになった。「キルケーの魔女」の“キルケー”とは……。

あなたにオススメ

 ◇仮タイトルは違った!

 「閃光のハサウェイ」は、1989~90年に富野由悠季監督が発表した小説が原作。宇宙世紀0105年を舞台に、第二次ネオ・ジオン戦争で苦い別離を経験したブライト・ノアの息子ハサウェイが新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。アニメは「虐殺器官」の村瀬修功さんが監督を務める。全3部となることが発表されており、第1部が2021年6月に公開された。

 第2部の仮タイトルだった「サン オブ ブライト」の「サン」は「息子」、つまりブライトの息子であるハサウェイという意味かもしれないし、「太陽」という意味かもしれない……などという臆測を呼んだが、「キルケーの魔女」というタイトルが発表され、驚いたファンも多かったはず。

 第1部には、地球連邦軍のケネス・スレッグ大佐が、自身の部隊をキルケー部隊と名付けるシーンがあった。ケネスは、反地球連邦政府運動マフティーの過激化に対応すべく、キンバレー・ヘイマンに代わりマフティー殲滅部隊の司令として、南太平洋を管区とするダバオ空軍基地に赴任する。

- 広告 -

 ケネスは、キンバレーが率いるキンバレー部隊を引き継いで、部隊名をキルケー部隊に変更する。

 ◇幸運の女神?

 キルケーは女神の名前で、第1部で「太陽神ヘーリオスの娘」「獰猛(どうもう)な動物をおとなしくさせるキルケーの魔法」などと説明されていた。

 部隊名のキルケーは、ハサウェイとケネスが出会う容姿端麗な少女、ギギ・アンダルシアに由来する。ギギは、出自などは全て謎だが、男性を魅了する。ケネスは、ギギを「獰猛な男性をおとなしくさせる力があるようだ」「幸運の女神」と評し、キルケーと結びつけて、部隊名にしようとする。

 では、「魔女」は何を意味するのか? ギギのことなのかもしれないが、断定はできない。

 アニメを手掛けるバンダイナムコフィルムワークスの小形尚弘プロデューサーにこれまで取材する中で、第2部について「小説とは変わったところもある」「富野監督にも『中巻だけではもたない!』と言われたのですが、映像化にあたってプラスアルファを入れていきます」「小説の中巻がメインの話になりますが、小説の印象を大事にしつつ、また違うものになっていきそうです。戦闘シーンが少し増えて、手触りもこれまでとは違ったものになるはずです」と話してきた。まだまだ分からないことばかりということもあり、続報に期待したい。

アニメ 最新記事

OSZAR »